はじめに
小中学校では平成14年度から新学習指導要領での学習が始まり、小学3年以上すべての学年で「総合的な学習の時間」という新しいスタイルの学習が始まった。この時間のねらいは、たとえば、国際理解、情報、環境、福祉・健康などについて、
○現在の教科の枠を越えた教科横断的・総合的な学習
○自然体験やボランティアなど体験的な学習
○観察・実験など調べ方を身に付ける学習
○地域の人々の参加による学習
などを通して、子どもたちの”生きる力”を育てることである。
このことは、教師が外部講師を見つけ依頼したり、地域の素材を教材化したりするなど、プロデュースしたり、コーディネートする能力が今まで以上に要求される。そのため、県内各学校ではその移行に備え平成12年度、13年度と試行してきた。
本研究では、この試行期の実施状況を把握するため、県内の小・中学校の児童生徒・保護者・教職員へ向けてのアンケート調査を実施した。
本研究は、小中学校の実施状況の概略をまとめたものである。