【3】あなたは、「総合的な学習の時間」において、どんな目的で児童生徒の評価を行っていますか。特に重視しているものを以下の中から3つ選んでください。ただし8を選んだ場合は、他にどんな目的があるか簡単に書いてください。
  1.通知票や指導要録に記述するための資料として
  2.一人一人の実態を全体の中で把握するため
  3.「総合的な学習の時間」で身に付いた力を見取るため
  4.学習活動の改善につなげるため
  5.教師の指導力向上のため
  6.児童生徒が自分自身の良さに気づいたり、自信がもてるようにするため
  7.児童生徒が自分自身の生き方を考えることにつなげるため
  8.その他(                                )
●結果と考察  教師の指導力向上
 身に付いた力を見取るため子どもの学習意欲を高めるためという2つの回答が断然多く、70%近く占めていた。総合的な学習の時間の大きなねらいである主体的に学ぶ力を育てていくためには、ほとんどの教師が子どもの学習意欲を高め、身に付いた力を見取ることが重要であると考えている。しかしそれに対して、どのように問題解決力や生きる力を身につけていくかという指導方法についての認識が全体的に低いのではないだろうか。例えば、教師の指導力向上が10%足らずだった。設問【2】において、指導方法についての課題が70%近くあった結果に照らし合わせると、意外な結果ではなかろうか。教師一人ひとりの評価力量や指導力を高めていくことも、今後重要視されていかなければならないだろう。また、前述したように、総合的な学習の時間において形成的評価は主要な評価方法になると考える。今後ますます形成的評価に対する認識を深めていけるようにしたい。
 右の図は、設問【3】で教師の指導力向上を選択した人の他の項目への回答の様子である。子どもの学習意欲の向上に力を入れたい様子がうかがえる。