【6】あなたは、「総合的な学習の時間」のねらいにある資質や能力を育てるために、特にどのような力を重視していますか。以下の中から3つ選んでください。ただし、8を選んだ場合は、理由などを簡単に書いてください。
  1.自ら課題を設定する
  2.自ら調べたり考えたりして、解決していこうとする
  3.見通しをもって解決する方策を探る
  4.学習したことを生活に生かしていこうとする
  5.新しく創造したり自由に表現したりできる
  6.自分の学習活動を振り返り、それをより良くしていくことができる
  7.福祉・環境・情報・国際理解など現代的課題に対する関心・意欲・態度
  8.身の回りの地域や自然・人に対する関心・意欲・態度
  9.その他(                               )
 
●結果と考察   教師の評価力量の向上
 ほとんどの教師が、総合的な学習の時間のねらいをふまえ、評価活動に反映させようと考えていることがうかがえる。80%以上の教師が、自ら調べたり考えたりして、解決していこうとするを回答している。総合的な学習の時間のねらいの一つである問題解決力を、教師が最重要視していることがわかる。また、自ら課題を設定する力が50%近く占め、さらに見通しをもって解決する方策を探るが40%を占めている。総合的な学習の時間で求められる問題解決力は、とりわけ「課題を見つけ設定する力」や「見通しのある計画を立てたり方法を考えたりして解決していく力」であることがわかる。また、学習したことを生活に生かそうとする力が40%以上を占めている。これは、総合的な学習の時間のもう一つの大きなねらいである生きる力を重視しているからであろう。
 総合的な学習の時間で子ども一人ひとりに身につけるべき力は、単に知識量を評定するような場合とは違い、非常に評価活動することが難しいと考える。設問【3】と設問【4】の結果などと照らし合わせると、総合的な学習の時間では、評価の考え方も含めて教師の評価力量が強く求められているといえる。