T 調査とその時期や対象
 調査1 「総合的な学習の活動内容」についての調査
   ○調査期間  平成14年7月12日〜7月26日
   ○対象校  (41校 教職員41名 調査校一覧は最終ページ)
 調査2 「総合的な学習の時間」の評価についての意識調査
   ○調査期間 平成14年6月4日〜7月10日
    群馬県内小学校22校、中学校12校を無作為抽出
   ○調査2-1 教職員502名
   ○調査2-2 児童生徒1662名(小学校4.5.6年 中学校1.2.3年)
   ○調査2-3 保護者1507名
   ○対象校 (34校 調査校一覧は最終ページ)

U 調査2

 県内の各学校の平成13年度と14年度「総合的な学習の時間」の学習内容について、小学校3年生から中学校3年生までの全学年を対象とした。
 アンケート結果の集計を次に示す。
 
「総合的な学習の時間」の主な学習内容は図のように、学習指導要領で例として示している「国際理解、情報、環境、福祉・健康」を多くの学校で取り入れている。
 小学校では、学年レベルで環境が80%を超えており、ついで地域を理解するための内容が75%と多い。
 中学校では福祉・健康環境が60〜70%と多い。また、自己を見つめるための活動や進路についてが小学校と比べ多く、学年があがるに従って増えている。グラフを見ると情報が少ないが、実際は探究活動・調査活動の道具として情報機器が活用されているようである。
 平成13年度と14年度の学習活動の内容を比較すると小学校・中学校とも自己や進路についての内容が増えているのがわかる。これは、発達段階を考慮するとともに児童生徒個々の課題を重視し、自分自身の興味関心と将来を考えたテーマの設定が増えているからであろう。
 下表にテーマの例を上げた。小学校中学年では身近な事象への内容が多い。高学年では視野を広める活動を取り入れている。また、中学校では環境や福祉領域が増え、進路との関係も強調されている。各学校でそれぞれ工夫している様子がうかがえる。
総合的な学習の時間のテーマの例
  ○ 発見ぼくらの町、発見昔の遊び(小3、地域)
  ○ クリーンな暮らしをしよう−クリーン作戦−(小4、環境)
  ○ 米博士になろう−田植え、収穫、収穫祭、調べ学習−(小5、地域)
  ○ 世界に広げよう僕らの目(小6、国際理解)
  ○ 老人福祉について考えよう(中1、福
祉)
  ○ 生き方を深める(中2、自己・進路)