「総合的な学習の時間」の主な学習内容は図のように、学習指導要領で例として示している「国際理解、情報、環境、福祉・健康」を多くの学校で取り入れている。
小学校では、学年レベルで環境が80%を超えており、ついで地域を理解するための内容が75%と多い。
中学校では福祉・健康や環境が60〜70%と多い。また、自己を見つめるための活動や進路についてが小学校と比べ多く、学年があがるに従って増えている。グラフを見ると情報が少ないが、実際は探究活動・調査活動の道具として情報機器が活用されているようである。
平成13年度と14年度の学習活動の内容を比較すると小学校・中学校とも自己や進路についての内容が増えているのがわかる。これは、発達段階を考慮するとともに児童生徒個々の課題を重視し、自分自身の興味関心と将来を考えたテーマの設定が増えているからであろう。
下表にテーマの例を上げた。小学校中学年では身近な事象への内容が多い。高学年では視野を広める活動を取り入れている。また、中学校では環境や福祉領域が増え、進路との関係も強調されている。各学校でそれぞれ工夫している様子がうかがえる。