【1】あなたは,「総合的な学習の時間」の学習で,楽しいと感じるのはどんなときですか。あうものはいくつでもかまいません。番号に○をつけてください。
1.自分がきょうみのあることを見つけて,なにをしようかわかったとき
2.これからどんなことをしたらよいか,自分で目標や計画をたてるとき
3.わからないことをいろいろなしゅだんで調べているとき
4.ぎもんがかいけつしてわかったとき
5.いっしょうけんめいがんばって,やりとげたとき
6.友達と協力して学習したとき
7.学校の外に出ていろいろな体験ができたとき
8.学校の先生以外の人からいろいろなことを教えてもらったとき
9.学習したせいかをみんなの前で発表したとき
10.コンピュータやデジタルカメラなどをつかって学習したとき
11.学習したあとで,じぶんの活動をふりかえるとき
12.そのほかにも楽しいときがある (どんなときかくわしく書いてください。)
●結果と考察 単なる体験的学習に陥らないように
学校の外に出ていろいろな経験ができたとき、友達と協力して学習したとき、コンピュータやデジタルカメラなどをつかって学習したときの3つが60%以上を占めた。それに対して、学習したあとで、自分の活動を振り返るとき、学習した成果をみんなの前で発表したとき、これからどんなことをしたらよいか、自分で目標や計画をたてるときの3つが、20%に届かなかった。集計結果から明らかなように、子どもたちは体験的活動が大好きで情報機器などに興味を持っているので、総合的な学習の時間でそれらを工夫したり活用したりする学習に最も楽しさを感じている。しかしながら、問題解決力や生きる力を育成していくことをねらいとする総合的な学習の時間が、単なる体験的活動に陥ってしまうことが危惧される。なぜなら、自己を振り返り修正していく力や発表する力、見通しをもって学習できる力などが、主体的に学んでいく力を育てていくためには不可欠だからである。総合的な学習の時間がねらいを達成していくことができるように、教師が評価活動で特に工夫していくべきところは、子どもの自己評価力や発表力、課題設定や計画立案など、問題解決力をどのように高めていくかだと考える。