本研究は、算数科の時間に教師による児童への肯定的な心理的支援を行う授業改善を図り、学級の教師と児童、児童相互の信頼関係を高めることを目指したものである。具体的には、児童の実態に合わせカウンセリングの技法による心理的支援を行った。児童は、振り返りカードの感情曲線に感情を記入し、自他のよさやがんばりを記述した。その結果、児童は、教師や友達から認められて自己肯定感を高め、信頼関係をつくることができた。