数学の少人数学習と中高一貫

     ○少人数学習は、こうなる
        
          少人数学習になって、教師は全員の生徒とかかわれます。
        そのことを受けて、40人学習から少人数学習になると、次のように変化すると考えました。                    

40人学習 少人数学習
集団追求 先生の指導の基に同じ課題を追求する 先生の指導の基に同じ課題を追求する
個別追求 先生の指導の基に同じ課題を追求する 一人一人が理解に応じて違う課題を追求する

         変化する視点は、個別追求です。
         もう少し詳しくまとめると下の図のようになります。
         
         P、Q、Rは児童生徒を現します。
         Pが上位群、Qは中位群、Rが下位群の生徒と考えます。

        


        <上の図の見方>

          Pは、全ての課題を理解しているととらえます。Rは、移項の時間につまづいて、
        個別追求の時間には「移項」の学習をしていたと考えます。
          ただし、集団追求の時間には、すべての生徒が、「移項」なら「移項」を、「小数のある一次方
        程式」なら「小数のある一次方程式」を学習していたと考えます。
          Pは、教師が与えた課題を追求し終えた場合には、発展問題や自分で作った問題を解くなど
        の手だてをうっていく必要があります。

          <実践例>
         数学的な知恵を働かせる場
                      

           ・一次方程式による実践例・生徒A子、B子、C子の姿


       ○教師と生徒へのアンケート

           1 生徒へのアンケート

           前橋市立荒砥中学校の生徒たちに協力していただき、アンケート調査を行った。
           結果を考察すると、少人数学習になり、生徒は「授業を分かる」「授業に集中力を増してい
         る」ことが予想される。少人数学習は、T・Tと比べても効果的である。
           詳しくは、下記の前橋市立荒砥中アンケートをクリックしてください。

          前橋市荒砥中学校の生徒へのアンケート

      2 教師へのアンケート

           40人学習から少人数学習になって変化したこと
                               (百分率は、かなりよくなった、ややよくなったの合計)

           @教師が提示した学習課題を生徒たちが理解しているかどうか?を
                                                  把握すること…100%

           A学習課題を追求している生徒に対して、支援すること………………………96.3%  

           B生徒一人一人が一時間の授業を理解したかどうかを把握すること…………88.9%

           C生徒が個別に追求している時間に、
                     集団での話合いに生かす生徒の考えを把握すること…………80.8%

           以上のことから、少人数学習になると、課題提示、追求、話合い、まとめのどの場面でも、
         教師は生徒に対する理解度を増しています。