本研究は、中学校社会科の歴史的分野において因果関係図の作成と活用により思考力の向上を目指すものである。具体的には、「つかむ」「追究する」「まとめる」のそれぞれの学習過程において、資料で根拠付けながら課題を追究し、因果関係図を作成する。そして、作成した因果関係図を基に歴史的事象の因果関係や資料の根拠付けを相互交流することで多面的・多角的に考察し、思考力の向上を目指す指導の工夫を行った。