表示の説明
食品名
実験時の画像
表示から計算で出した20gあたりの脂質含有量
1日に必要な脂質量(約20g)と比較したときの量
   
 ★★ 解説 ★★
 食品を水と一緒に加熱することで、食品に含まれる脂質を取り出すことができる。
     実験T 「炭水化物」の存在を確かめてみよう             
            − 食品に含まれる栄養素の存在を確かめる実験 −
片栗粉 コーンスターチ 上新粉 白玉粉 だいこん
色の変化
画像
青紫 赤紫 赤紫 変化なし(薄桃) 変化なし 変化なし
                 ★★ 解説 ★★    
 
ヨウ素でんぷん反応によって、でんぷんがヨウ素溶液に反応して色が変わることを利用して調べる。色の違いは、でんぷんの量の違いによるもの。でんぷんの量が多いほど青色に近く、少ないと薄桃色になる。入っていないと変化しない。
 実験U 「炭水化物」の消化を目で見てみよう        − 食品が体内で消化される様子を理解する実験 −
    ★★ 解説 ★★
 熱湯を入れることにより、でんぷんのα化(糊化)が起こり、のり状になる。 体内で食品が消化されることを胃腸薬を用いて示す。
 胃腸薬を入れることで、でんぷんの分子が分解され、さらさらになる。分解されたことを確かめるには実験Tをしてみると良い。ヨウ素でんぷん反応が起こらず、色が変化しないことが分解されている状態であることが目でとらえることができる。
でんぷん(片栗粉) 熱湯を入れる 胃腸薬を入れる
     実験V 牛乳から「たんぱく質」「脂質」を取り出してみよう
            − 食品には多くの栄養素が含まれていることを理解する実験 −
「たんぱく質」を取り出してみよう
牛乳を温める レモン汁を入れる 固まったものを
  ガーゼで絞る
   ★★ 解説 ★★
 牛乳に含まれるたんぱく質(カゼイン)には温めると固まる性質と酸性になると固まる性質がある。だから、 温めた牛乳の表面には膜ができ、温めた牛乳にレモン汁を入れると固まってくるのである。水気を絞ってできたかたまりがカッテージチーズである。  
「脂質」を取り出してみよう
@生クリーム
50mlで
できるバター
A生クリーム30mlと
冷水30mlで
できるバター 
40g 25g
  ★★ 解説 ★★
 生クリームの入ったペットボトルを激しく振ることで、たんぱく質の膜が破れ、中から出てきた脂肪球同士がくっついてバターとなる。バターになるとき、中に含まれていたたんぱく質や水分が分離して表れる。(生クリームを泡立てすぎたときに分離するのも同じ現象である)しかし、その分離が起こらず柔らかいバターになることもある。生クリームと同量の冷水を加えることで分離する様子が必ず見ることができる。できるバターの分量には違いがあるが、@Aともバターにする時間は変わらない。     

      実験W 食品に含まれる「脂質」を取り出してみよう
          − 
見えない脂質の多さに気付く実験 −
 食品20gあたりの脂質量

  合い挽き肉     ソーセージ     マヨネーズ   ポテトチップス 
3.0g 5.6g 14.6g 6.8g
        
小さじ1=油4g       1日に必要な脂質量は約20gである。
                        (小さじ約5)
                      ○参考資料:小林 孝子、小谷スミ子「豊かな自分の生活の創造に向けてたくましく実践していく生徒をめざして」
                                                       新潟大学教育人間科学部附属長岡中学校研究紀要(2003)
     実験X 「ビタミンC」「カロテン」の存在を確かめてみよう
              − ビタミンの脂溶性と水溶性を知る実験 −
「ビタミンC」の存在を確かめてみよう
食品名
たらした
滴数
15 16
色の
消えた
状態
100gあたりのビタミンC量 35mg
(3)
33mg
(4)
69mg
(2)
12mg
(5)
mg
(6)
100mg
(1)
            ★★ 解説 ★★
 ビタミンCの還元作用により、ヨウ素溶液の茶色が消える性質を利用して調べる。
(  )内は
ビタミンC量の多い
順位
「カロテン」の存在を確かめてみよう
    @(にんじん+油)を加熱    A(にんじん+水)を加熱
B(だいこん+油)を加熱    C(だいこん+水)を加熱

      ★★ 解説 ★★
 加熱することにより、@の油の色が変化している。
→にんじんに含まれているカロテンが溶け出したためである。だから、カロテンは脂溶性ビタミンであることが分かる。